「新学期が始まる今、ワンちゃんの事で気をつけないといけないこと」
世界最大の犬のしつけ、バークバスターズが、子供たちの新学期が始まって生活のパターンが大きく変わってしまうこの時期に、ワンちゃんのしつけで気をつけなければいけない注意点を挙げてみました。
子供たちの学校が始まる時に、この生活の変化について行けずに問題行動を引き起こしてしまうワンちゃんも少なくありません。ワンちゃんに対するしつけ、正しい食事、寝床、遊びを与えることにより、こういう問題を起こさずに済むよう、アドバイスを書き述べます。犬は習慣で生活をしている動物です。これが、休みが終わるとともに急に変わるので、ワンちゃんは精神的に不安定になってしまいます。学校が始まる少し前から、ワンちゃんに対する少しの理解とある程度の準備をするだけで、起こりうる問題も防げるのです。
分離不安
学校が始まると子供たちは学校に、また親御さんはお勤めを始めたりと、昼間はワンちゃんが一人でお留守番をすることになります。そして、そのストレスから破壊行動をしてしまったり、ずっと吠え続けたりしてしまいます。このストレスを起こさせないために、下記にあるヒントを基にワンちゃんのしつけを始めてみてください。
- 早くから始める:学校が始まる少なくとも一週間前から、一人でお留守番をする状態に慣れさせましょう。「お留守番」というのは、飼い主自身と子供たちが、ワンちゃんと一緒にいない時間を増やすと言うことです。たとえば、お買い物にいつも連れて行っているのであれば、この時期は連れて行かない、など。
- ワンちゃんに向ける注意を減らす:子供たちが家にいる時は、いつもワンちゃんが中心になっているかもわかりません。今からこのパターンを変えていかなければいけません。学校が始まるまでの時期、ワンちゃんに向ける注意を少しずつ減らしていって、最後には学校が始まった時と同じくらいまでにしましょう。
- 家を出る時:家を出る時に優しい言葉をかけるのはやめましょう。「ごめんね。すぐに帰ってくるからね。」と言ってしまうと、みんなが出かけることに対する不安な気持ちを、ワンちゃんが持っても良い、と肯定されたと思いもっと不安になるでしょう。また、犬は群れで行動をして、その群れには強いリーダーがいます。強いリーダーは出かける時も強いのです。優しい言葉をかけることはありません。出かける前10分はワンちゃんを無視して、出かける時もさっとでかけましょう。
退屈
ワンちゃんという動物は良く寝る動物です。しかし、長い時間寝ていて起きた時に、何かをしようとキョロキョロするでしょう。しかしワンちゃんを楽しませるのは、そんなに大変なことではありません。
- 食べ物をばらまく:犬という動物は、餌あさりをするのが大好きです。ゴミ箱をあさるワンちゃんも少なくありません。ワンちゃんが行動できる範囲に餌(ドライフードや生の野菜や果物を細かくした物)をばら撒くのです。(庭にいるワンちゃんには、甘いにおいのする果物は気をつけてください。ハチが果物につられてやってくるかもわかりません。)そしていつも飲み水は置いておきましょう。
- おもちゃ:ワンちゃんたちはおもちゃが大好きです。しかし、すぐに飽きてしまったり、壊してしまいます。質の良い、壊れることのなさそうで、また中におやつを入れられてワンちゃんたちが喜ぶおもちゃなどを用意してあげましょう。たとえば、コングやバスターキューブと呼ばれるおもちゃなどです。
寝床
ワンちゃんたちは、自分の寝床を必要とします。私たちが家に帰ってほっとするように、ワンちゃんたちも同じです。もしワンちゃんに自分自身の「家」がなければ、今からでも作ってあげましょう。
- クレート(キャリーケース):ワンちゃんたちはクレートが大好きです。犬は、昔は穴ぐらで生活をしていた動物で、このクレートはその穴ぐらによく似ています。もしクレートトレーニングがまだなら、学校が始まったその日にクレートトレーニングを始めてはいけません。遅すぎるだけではなく、余計にワンちゃんに精神的な負担をかけてしまいます。もし成犬を10~12時間以上、子犬を6~8時間以上クレートに入れなければいけない場合は、お友達にワンちゃんを出してトイレに連れて行ってもらいましょう。
- 犬小屋:外に置く犬小屋は、飼い主が住んでいる家にくっつけるように並べてあげましょう。そして、全天候から守られる場所を選んで、屋根もつけてあげてください。その中には、毛布や柔らかな生地のものを入れてあげましょう。
- サークル:一日中家の中にワンちゃんがいるが、もしかしたらお漏らしをするかもわからない場合は、このサークルに入れましょう。
普通ではない行動
ワンちゃんがストレスを受けているときは、普段しないような行動をとるでしょう。例えば、飛び跳ねたり、また咬むかもわかりません。子供たちが家に帰ってくると、犬が飛びついて子供を押し倒したり、乱暴な行動に出ることは珍しくはありません。学校が始まって一日中一人でいると、エネルギーがうっ積しています。子供たちが帰ってくると、それと興奮が相まって大変なことにもなりかねません。
- 子供たちの教育:子供たちには、帰ってきてすぐに犬の所に行かないようしてもらいましょう。少なくとも帰ってから5分~10分は、ワンちゃんが落ち着くまでほっておきましょう。子供たちが危ないことにならないように、この時間には親御さんにいてもらうのがベストです。いったんワンちゃんが生活パターンを覚えてしまえば、後は落ち着くでしょう。
- ワンちゃんの教育:ワンちゃんたちが、何をして良いか悪いのかを学習するのは、びっくりするほど早いのです。ワンちゃんたちも、私たちのように言葉があります。その言葉を私たちが理解してあげれば、「ワンちゃん語」を使うことによりワンちゃんをコントロールすることは驚くほど簡単です。私たちバークバスターズは、この「ワンちゃん語」を使って、トレーニングをします。これはシンプルでかつ効きます。
上記に書かれてあるガイドラインは、犬の行動とバークバスターズの経験に基づいて書かれてあります。バークバスターズのセラピストたちは、犬の行動を理解し、正し、扱うことに関するスペシャリストとして良く知られています。日本ではこれからも、セラピストがどんどん増えていくことでしょう。