子犬が我が家にやって来る!その前後の注意点 パート2
前回は、子犬が来る前に準備をすることや注意点をお話しました。今回は、実際に子犬がやってきてからの注意点をお話します。
子犬が新しい家庭に来る時は、全てが新しい物ばかりなので、興奮したりとても不安になったりします。そのワンちゃんを安心させてあげる必要があります。
第一日目
- 忍耐強く: トイレの粗相をするでしょうが、新しい環境に慣れていないのです。最低1~2日は叱らずに様子を見てください。しかし何か良い事をすればたくさん褒めてあげましょう。それが全ての良いスタートとなるでしょう。
- 計画: 子犬が到着した日から、計画を立ててしつけを始めます。特にトイレのしつけには、計画が必要です。子犬を何度もトイレシートに連れて行き、「トイレ」などの言葉をかけることで促してトイレをさせましょう。
- 新しい環境に慣れるには、時間がかかります。子犬にどこで寝るのか、どこでご飯を食べるか、どこでトイレをするのかをきっちりと教えてあげましょう。子犬はこれがはっきりわかると安心します。
- 子犬にとってお昼寝はとても大事です。いつも子犬とべったりいないで、子犬にも一人の時間や一人でいられる場所をあげましょう。子犬は人間の赤ちゃんと一緒で、お昼寝を一日に何回も必要とします。
- 子犬と言うのは、生まれた時からお母さん犬からしつけをされます。子犬はできるだけ早くからしつけを開始するようにしてください。子犬は人間から指導を受けなければ、学習できません。指導をするためには、あなた自身がリーダーとして尊敬されなければいけないのです。
最初の夜
- 最初の夜に一人(一匹)で寝かせるのは、心もとないかもわかりませんが、子犬のゲージで一人で寝かせるようにしましょう。最初に一緒に寝てしまうと、大きくなっていくにつれいろいろな問題行動がでてきます。
- 始めの夜何日かは子犬は鳴くでしょう。あなたがゆっくりと眠れるように、どこか鳴き声が聞こえないところにゲージを置いて、鳴いても出さないようにしてください。
- まだ夜はトイレをしたがるので、4~5時間に一度はトイレに出してあげるようにします。
- 数日立ってもまだ夜鳴くようなら、カチカチ音の出る時計を毛布に隠すのも良いでしょう。この音がお母さんの心臓の音に似ているので、子犬も安心します。湯たんぽに温かいお湯を入れたり、大きなぬいぐるみを入れたりするのも良いでしょう。
トイレのしつけ
子犬は成犬と違って、排泄を自分で調節できるのを知りません。まだうまく調節もできません。何度もトイレをしなければいけないのです。ひとつの目安としては、子犬の月齢に1を足した時間だけ我慢ができます。例えば2ヶ月の子犬は、3時間はトイレを我慢できます。しかしそれだけ我慢しないといけないと、わかっているかどうかはまた別の話です。
なるべく狭い場所(台所や部屋の隅)にいさせて、数時間おきにトイレに連れて行ってトイレを促します。子犬がトイレをする時間は、
- 起きた時
- 夜寝る前
- 食べたり飲んだりした後
- 興奮して遊んでいる時・遊んだ後
- 緊張した時 6.家族が帰ってきた時です。
この時間に必ずトイレに連れて行きましょう。トイレでした時は、たくさん褒めてあげましょう。
これからの注意点
- 子犬が健康に育つためにも、一年に一度の健康診断を受けましょう。定期的な予防注射も必要です。
- 定期的な運動は、犬にも人間にも必要です。しかし、子犬はこれから大きくなっていく時期なので、運動のしすぎには気をつけてください。
- 子犬のしつけには人間の一貫性が必要です。一度だめ、と決めたことにはずっと「だめ」でいるようにしましょう。一貫性であればあるほど、子犬はしっかりと学習してくれるはずです。
- 人間の子供が学校に行っていろいろと学ぶのと同じように、子犬にも学習をする機会をあげましょう。ワンちゃんは頭の良い動物です。何が良いか、何が悪いかをしっかりと教えてあげられるためにも、ワンちゃんとのコミュニケーションを大事にしながらしつけをしてみてください。